MUKUの就労支援B型のお仕事。
兵庫県立佐野運動公園で、公園の清掃や除草作業をさせていただいてます。
落ち葉を掃いたり、鎌で草を刈ったりします。
今日絶対にここまでしないといけないという決まりもないし、
もっとちゃんと清掃してほしい、
と怒られたこともありません。
ただ、せっかくお仕事をいただいているのだから、
公園を利用する人が少しでも気持ちよく散歩したり、景色を楽しめるように、
という思いで少しずつゆっくりだけど、みんなでやっています。
掃いても掃いても翌週にいけば、また積もっていたりします。
ああ、またくりかえしか…、なんて思うこともありますが、
とある人生の先輩に教えてもらった言葉。
「掃けば散り、払えばまたも塵積もる 人のこころも 庭の落ち葉も」(道歌)
心は常に清浄でありたいと願うものの、人との小さな摩擦や日々の出来事で、簡単に人の心はささくれ立ってしまう。
苛立ちや怒り、自分の価値観で凝り固まった自尊心は少しずつ塵のように自分の中に溜まっていくのかもしれません。
とある高名な先生のことばに、次のようなものがあるそうです。
「いつとはなしに積もってしまう塵とは、自分の体験のみを絶対的なこととして誇る自負心、驕慢心であります。どこからともなくにじみでてきて肌をおおってしまう垢とは、自分のしたことや考えについての執着心であります。その塵と垢とを払い除かないかぎり、努力すればするほど人をへだて差別し、軽蔑する人間になってゆくのです。人々への愛に生きているつもりが、いつしらず、愛に生きている自分自身への自己満足と自己固執にすりかわり、人々がその愛に生きる自分を理解しないときには、逆にその人々を軽蔑し、憎みさえしてしまいます。」
私はただの職業指導員であり、人に道を説いたりできるような人間ではありません。
言葉の意味も難しくて全部は理解できてないと思います。
だけど、みんなが一緒に作業しながら、日々の中にその人なりの幸せや私なりの幸せが
が見つけられたらなぁと思いながら、一緒に作業させてもらっています。
イノウエ